◉ STEP.3 申請準備編:採択されるためのスタートラインを整えよう!│世界一やさしい「小規模事業者持続化補助金」徹底ガイド【スモールビジネスの歩き方】

もくじ
『小さな事業を大きな主役へ』ようこそ、スモビジ大学へ! こんにちは、皆さん! 学長の寺本 智(てらもと さとし)です。
私は、スモールビジネスの領域で、『小規模経営学者』として活動しています。専門は、従業員0人から20人までの小規模経営。
一人ひとりが持つ個性と経済的な安定。この2つが両立する――そんな〝小さな経営の在り方〟と、実体験から得た、「小さくても確かな成果を生み出す」実践の文法を、『小規模経営学』として体系化し、教育――〝学びのカタチ〟で届けています。これは、日本で唯一の学問。小規模事業にとって重要な実践知を集めた、『日本初のスモールビジネス経営学』です。
ビジョンは、そんな個性と安定が両立する社会の実現と、経営の民主化を目指す「一億総スモールビジネス」――。
また、私自身の背骨となっている専門職「スモールビジネスコンサルタント」としても活動し、10年以上にわたって200社以上をサポートし、500を超えるの案件を達成してきました。
細かくお伝えすると、これまでにサポートした企業は230社(現在も支援企業、増加中)です。中には「1,000社以上サポートしました!」という方もいますが、小規模企業の多岐にわたる課題に本気で向き合うと、この数字が限界だと実感しています。
▼忙しい人のための【1分特急ガイド】
採択の8割は準備の質で決まる。読む → 逆算 → 巻き込む → 証拠化、で〝実行できる計画〟に。
✅ 公募要領は〝8点だけ〟マーキング
- ① 対象者 ② 対象経費(NG含む) ③ 補助率・上限
- ④ スケジュール ⑤ 加点要素 ⑥ 様式・文字数・図表
- ⑦ 事前手続(商工会/gBizID) ⑧ 不採択要因
📅 逆算スケジュール(黄金フロー)
- 21–28日前:骨子1P/gBizID申請
- 14–21日前:商工会で壁打ち
- 10–14日前:見積・証憑手配(媒体・数量・期間・単価)
- 7–10日前:計画書ドラフト(課題・KPI・体制・費用対効果)
- 3–5日前:第三者レビュー/1–2日前:最終チェック&電子申請
👥 体制と外部連携(前倒しで)
- 社内:代表/担当/会計/代行の役割表を作成
- 外部:商工会、制作・IT・施工、税理士等に期日・仕様明記で依頼
➕ 加点は「取りに行く」
賃上げ・承継・地域連携などは、証拠 × 数字 × 時系列で明記(あいまいNG)。
👀 審査員の5視点
✓ 適格性/課題の明確性/因果の妥当性/費用対効果/持続・波及
→ 「数字で語り、因果でつなぎ、持続で締める」。
✅ 計画書フレーム(8箱)
現状 → 課題 → 原因 → 解決策 → 実施内容 → 費用対効果 → 持続化 → リスク。
📂 書類管理の初期セット
見積 → 契約 → 納品/検収 →請求 → 支払 → 成果物(スクショ等)をフォルダ&命名統一。
🏁 いますぐやる3つ
- 要領8点を○/△/✕でマーキング
- 逆算5マイルストーンをカレンダー化
- gBizID申請+見積先へ期日つき依頼
👉 次回 STEP.4 申請実務編:「設計した準備」を〝伝わる計画書〟に仕上げる実践ステージ。ここから、あなたの採択が現実になります。
▼それでは、本編をご覧ください。

1. はじめに:「準備の質」が、採択の8割を決める
持続化補助金の申請は、「書く力」よりも「整える力」が結果を分けます。
なぜなら、審査員が見るのは〝完成された文章〟ではなく、その裏にある「準備・構想・段取りの精度」だからです。
「計画書は、準備で8割決まる」──これは補助金の世界でよく使われる言葉です。
どんなに熱意ある計画でも、要領を読み違えたり、締切からの逆算を誤ったり、商工会(商工会議所)との連携が遅れたりすれば、その時点で〝減点〟は始まっています。
補助金は〝スピード勝負ではなく、設計勝負〟です。
公募要領を正しく読み解き、締切から逆算して行動を組み立て、関係者を早めに巻き込みながら、「実行できる計画」を整える。
そのプロセスこそが、採択を左右する最大の要因になります。
このSTEP.3では、そうした準備段階の「勝ち筋」を〝世界一やさしく、実務に落とし込むカタチ〟で解説します。
- どこを読めばいいのか?(要領のツボ)
- いつ、誰と動けばいいのか?(逆算スケジュール)
- どんな体制を組めばミスが減るのか?(社内・外部の連携)
- 加点をどう積み上げるのか?(準備で差をつける方法)
──これらを理解し、整えるだけで、採択率は確実に上がります。「やる気」ではなく、「設計力」で勝つ。それが、申請準備編のテーマです。
2. 公募要領のツボ8点+締切からの逆算設計
✅ 準備 ① 公募要領は〝ここだけ〟押さえる
分厚い要領も、要点は実は8つ。最初に5~10分で全体像をマーキングしましょう。
- 対象者:自社が小規模の要件(従業員数など)に入っているか
- 対象経費:使える費目/使えない費目(人件費・仕入等は原則NG)
- 補助率・上限:自己負担はいくらか(2/3補助など)
- スケジュール:申請締切/採択発表/交付申請/実施期間/報告締切
- 加点要素:政策連動のポイント(例:賃上げ、事業承継、インボイス 等)
- 申請書式:必要な様式・文字数・図表可否(後のレイアウトに影響)
- 必須の事前手続き:商工会・商工会議所の確認、電子申請ID/gBizID(後ほど説明)の要否
- 注意事項/不採択要因:二重計上、見積の不備、時系列の不整合 など
💡コツ:最初はペンで余白にメモ。「自社○」「要確認△」「NG ✕」を付けるだけで、以降の意思決定が爆速になります。
✅ 準備 ② 締切から〝逆算〟する(ミスを減らす黄金フロー)
提出間際のドタバタは、不備・失点の温床。締切 → 今日に向かって、マイルストーンを5~6個置きます。
✓ たとえば...
- 📅21~28日前:素案作成:gBizIDの登録は必須!
課題 → 解決策 → 投資内容 → 成果KPI → 持続性の骨子1ページをつくる。まず文章(AI活用)だけでOK!
また、小規模事業者持続化補助金の申請には、GビズID【重要】が必須です。
GビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要で、取得には数週間程度かかる場合があるため、未取得の場合は早めに手続きを始める必要があります。
詳しくは、→ のページから! https://gbiz-id.go.jp/top/ - 📅14~21日前:商工会(商工会議所)へ相談
素案を持参し、対象経費と書きぶりを確認。指摘はその場でメモ、帰社後24時間以内に反映。 - 📅10~14日前:見積・確認書類の手配
発注候補から見積を取得。仕様・数量・期間・媒体名を明記(実績報告で必要になる)。 - 📅7~10日前:計画書ドラフト
課題の根拠データ、KPI、実施体制、リスク対策、スケジュール、費用対効果を文章+簡易図で。 - 📅3~5日前:第三者レビュー
事業を知らない人に5分で伝わるかを確認(読み手=審査員の視点)。誤字・論理の飛びを修正。 - 📅1~2日前:最終チェック
申請様式への転記/電子申請の仕様確認/ファイル名を統一。
💡不備を減らす小ワザ:カレンダーに「確認書類の取得日」「商工会(商工会議所)相談日」「最終PDF化日」などを固定予定でブロックする。これだけで、提出直前の〝バタつきリスク〟が激減します。
3. 体制づくりと外部連携:見積・役割・初期チェックのセットアップ
✅ 体制づくり:関係者を〝前倒しで巻き込む〟
採択のカギは、実行できる計画であること。実行性は〝人と役割〟で担保します。
▼社内役割
- 代表:意思決定/対外説明
- 担当:計画書作成/データ管理・進行
- 会計:見積/支払/通帳控の整備
- 代行者:不在時の連絡・承認ルート
スモールビジネスや小規模事業者では、「ひとりで全部やらなければならない」というケースも多いでしょう。でもご安心ください。
この「小規模事業者持続化補助金」は、事業主ひとりでも十分に申請可能です。
本連載「世界一やさしい『小規模事業者持続化補助金』徹底ガイド」を通して、小さな事業でも、きちんと計画を立て、補助金を〝使いこなす力〟を一緒に身につけていきましょう。
▼外部パートナー(早めに声かけ)
- 商工会議所・商工会:対象経費・書き方の壁打ち相手
- 制作/IT/施工の発注先:見積精度と実施スケジュールの確約
- 税理士/社労士:数値の整合・加点要素の助言
▼初回のテンプレ(例文)
「持続化補助金の申請準備で、〇〇(目的)に投資予定です。〇日までに仕様と見積の素案をお願いできますか。媒体名・数量・期間・内訳が分かる形でお願いします」
ここで〝期日と仕様の詳細〟を、しっかり明示しておくと、見積の取り直しが激減します。
✅ ここまで5分で確認|スタートラインチェックリスト(準備編)
- 公募要領の8ポイントに○/△/✕を付けた
- 締切から逆算した5つのマイルストーンをカレンダー化した
- 商工会(商工会議所)への相談予約を入れた
- 見積の依頼先を3社以内に絞り、期日と書式を伝えた
- 社内の役割表(担当/代行/会計)をつくった
※以下は、小規模事業者の方がより確実に申請を進められるよう『スモールビジネスの専門家』として、おすすめするスモビジ大学のサービスです。この連載記事との併用で、効果を最大限にしてください。
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4. 加点は取りに行く!:実務ガイドと審査員が見る5つの視点
加点は〝運まかせ〟ではなく、準備で積みにいくポイントです。要領ごとに文言は違っても、考え方は共通。代表例と〝やること〟を整理します。
A. 賃上げ・人材投資系
- 狙いのコア:賃上げ・処遇改善・人への投資を促す
- 必要書類の定石:就業規則・賃金台帳・改定計画メモ、研修計画、実施記録
- 締切前にやること:改定方針を数値で記載(例:平均時給+3%/月)→ 計画書に根拠と時期を明記
- 落とし穴:表現があいまい(検討するNG)。金額・対象者・開始時期を「必ず書く」
B. 事業承継・世代交代系
- 狙いのコア:地域の事業を次世代へつなぐ
- 必要書類:株式/事業の承継計画の概要、役員変更・代表交代の時系列メモ
- やること:承継の課題 → 改革の方針 → 投資の意味を一本線に
- 落とし穴:承継の〝物語〟と投資が分断。承継=経営改善の起点として書く
C. 地域資源・連携・再生可能エネルギー等(政策連動)
- 狙いのコア:地域貢献や中長期の社会的価値
- 必要書類:連携先覚書、仕入/提供実績、地域団体の推薦文(あれば)
- やること:地域課題 → 自社の役割 → 経済効果を定量化
- 落とし穴:美辞麗句だけ。売上・来客・雇用の数字で語る
まとめ:加点は〝宣言〟ではなく〝証拠 × 数字 × 時系列〟で示すもの。計画書本文に、根拠資料と一致する表現で落とし込みましょう。
✅ 審査員はここを見る│5つの視点
- 適格性:対象者・対象経費・スケジュールが規定内か
- 課題の明確性:現状の数字で課題が説明されているか
- 解決策の妥当性:投資が課題に因果で結びつくか
- 費用対効果:投資額に対して実行可能で回収可能か
- 持続性・波及:補助期間後も自走でき、地域/雇用に効果が波及するか
つまり「数字で語り、因果でつなぎ、持続で締める」が評価の基本線です。
5. 勝ち筋ストーリーの型:計画書フレーム/NG → 改善/書類管理の基本

👉 審査員が〝すっと理解できる〟構成フレーム
申請計画書は8つの箱で組み立てると迷いません。
- 現状:事業概要・主要KPI(例:月商300万円、来店1,200人/月)
- 課題:数字で乖離(かいり)を示す(CVR1.2% → 目標2.0% など)
- 原因:定性+定量(導線・認知不足・業務のボトルネック)
- 解決策:課題に対応する3手以内の施策(広告/導線/IT等)
- 実施内容:対象経費・期間・体制。見積の要素(媒体/数量/単価)を本文に反映
- 費用対効果:施策別KPI→売上/粗利の試算表(保守/標準/攻めの3シナリオ)
- 持続化:運用ルール・教育・レビュー頻度・補助期間後の資金計画
- リスク対策:代替案(在庫/広告チャネル/施工遅延等)と回避策
💡重要:本文に数字、別紙に図。──「KPIの前後比較」「費用対効果の棒グラフ」などが鉄板です。
NG → 改善例(書きぶりの実践変換)
✓ NG例 ①:あいまい表現
「売上アップを目指して広告を実施する予定です」
→ 改善例:「SNS広告と駅前看板を同時に展開し、来店客数を月1,200人から1,400人へ増加させることを目標とする」
✓ NG例 ②:対象経費と施策がずれている
「販促強化のためにパソコンを購入する」
→ 改善例:「SNS広告運用・成果計測のため、専用PCと分析ツールを導入する」
✓ NG例 ③:費用対効果が不明
「補助金を活用してECサイトを作ります」
→ 改善例:「ECサイトを構築し、CVRを1.2%から1.8%へ改善。平均客単価4,200円 × 月間PV3万件 = 売上2,268万円/年を見込む」
✅ 必要書類の初期セット(ここで差がつく)
実績報告でつまずく原因の多くは、この『確認書類の不備』です。最初にフォルダを作り、順番を固定しましょう。
▼持続化補助金_申請準備
- 01_見積書(媒体名・数量・単価・期間が明記されたもの)
- 02_契約書/発注書(相手先印あり)
- 03_納品書/検収書(納品日・内容・数量)
- 04_請求書(発行日・金額・内訳)
- 05_支払記録(振込控・通帳コピー)
- 06_成果確認物(広告レポート、完成写真、LPスクショ)
これらの書類は、申請時ではなく実績報告時に必須となります。
「不備があると『補助金の不交付』という事態にもなりかねません。だからこそ、申請の時点から細心の注意を払って準備を進めることが、とても重要です。
💡 ポイント
- 見積と請求の金額・仕様を完全一致させる
- 成果物のスクリーンショットや掲出証拠を、必ず残す(とくにWeb広告・LPは必須)
- ファイル名ルールを統一(例:20250301_取引先名_請求書.pdf)
6. まとめと次のステップへ
持続化補助金の採択は、「準備の質」でほぼ決まります。裏を返せば、ここまでのステップを丁寧に整えておけば、もう勝負の半分は終わったも同然です。
💡 申請準備=勝負の半分
- 公募要領の要点を最初にマーキングし、全体像を5~10分で把握する
- 締切から逆算して、5つのマイルストーンをカレンダー化する
- 加点要素を〝証拠 × 数字 × 時系列〟で取りにいく
- 計画書は「課題 → 解決 → 効果 → 持続性」を数字で一貫させる
- 書類は最初にフォルダと命名ルールを決めて管理する
ここまで整えば、採択の土台はもう完成です。「何となく書く」ではなく、「設計して書く」。
この姿勢が、補助金を運頼みから〝戦略的資金〟へと変えていきます。
そして次はいよいよ実践編。
次は【STEP.4 申請実務編:計画書作成と提出の徹底ガイド!】です。
書類を「書く」ではなく、「伝わる」へ。あなたの計画を採択へ導く〝実務の決定版〟をお届けします。
「準備とは、未来の採択を先に設計すること」──あなたの準備が整った瞬間から、勝利はもう始まっています。
▼最後に
- ブックマーク推奨/気になるSTEPから読んでもOK! ▼連載もくじはこちらから
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