はじめに『小さな事業を大きな主役へ』
もくじ
1. 自己紹介とスモビジ大学の目指すこと
『小さな事業を大きな主役へ』
ようこそ、スモビジ大学へ!こんにちは、皆さん!学長の寺本 智(てらもと さとし)です。
私はこれまで10年以上にわたり小規模経営の分野で活動し、200社以上のスモールビジネスをサポートしてきました。
スモールビジネスのプロです
その中で、累計10億円以上の資金調達や500を超える案件に携わり、小規模企業にこそ経営の専門知識と戦略がいかに重要であるかを日々実感しています。
小規模経営では大企業戦略とは違い、限られたリソースを有効活用する必要があります。それらを効果的に活用するには、経営の専門スキルが不可欠だからです。
私のやってきたことや、活動の詳細は以下のページでもご覧いただけます。ご興味のある方はぜひ!ココナラのプロフィールページでは、詳しい職務経歴も記載しています。
この経験を基に、限られたリソースでも成功を掴めるよう、小規模企業を支援するためにスモビジ大学を設立しました。
スモビジ大学の目的は、受講者が小規模経営ならではの特有の課題を的確に理解し、それを効果的に克服するための知識とスキルを習得することです。
「人のこと、商品のこと、お金のこと」といった様々な経営課題を、経営者が一人で抱え込むことの多いのが小規模経営の現実です。
また、こうした小規模企業をサポートする体制も現状では十分とは言えません。
詳しくは、以下のリンクページをご覧ください。
「ここがダメだよ!小規模支援」
スモビジ大学は、こうした課題を克服できる専門家や強い経営者を育成するために設立されました。
特に、地域経済の活性化や持続可能なビジネスモデルの構築に焦点を当て、実践的で統合的な経営スキルを提供し、小規模企業診断士をはじめとした「良質なスモビジパーソン」の育成・輩出をしていきます。
さらに、小規模経営学の普及に努め、スモールビジネスの持続的な発展を目指しています。
2. 小規模企業ってなに?その背景とは
小規模企業とは、従業員20人以下(業種によっては5人以下)の事業体を指し、日本経済において非常に重要な役割を果たしています。
※小規模企業者の定義 引用:中小企業庁HP https://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html
地域経済の基盤を支える存在として、小規模企業は特にその価値が高いです。
中小企業庁が発表した2021年の統計によると、日本には約334万の中小企業が存在し、これは全企業数の99.7%を占めています。そのうち、312万社が小規模企業であり、全中小企業の93%に相当します。
また、個人事業主206万者のうち99%にあたる205万者が小規模企業であり、法人128万社のうち84%にあたる107万社が小規模企業です。
小規模企業ってこんなに多いのね
そうなんだ。働いてる人も相当いるんだよ
しかし、こうした小規模企業は資金調達や人材確保、マーケティングといった分野で、大企業に比べて厳しい環境に置かれがちです。
そのため、経営者や従業員は多岐にわたる役割を担い、一人で多くの領域をカバーすることが求められます。
これが小規模経営の特徴であり、同時にその難しさでもあります。
スモビジ大学では、こうした背景を深く理解し、スモールビジネス環境に適応するための具体的な戦略を学びます。
小規模経営の強化は、日本経済の中核を担う小規模企業の発展に直結するため、非常に重要です。
本講義を通じて、小規模企業が地域社会で持続可能な成長を実現するためのアプローチを深く探求していきます。
3. スモビジ大学で得られること、あなたにどんなメリットが?
スモビジ大学の講義では、独自のカリキュラムに基づき、小規模企業診断士に必要な知識とスキルを段階的に学んでいきます。
具体的には、小規模経営の現場で活用できる「統合的かつ実践的な」経営スキルを習得します。
「なぜ統合的な学びが重要なのでしょうか?」
それは、スモールビジネスでは経営者や従業員が多岐にわたる役割を担うため、幅広いスキルが必要とされるからです。
個別のスキルだけでなく、事業全体を統合的に理解し、実践に活かせるアプローチが不可欠なのです。
学べる6つの専門スキル
- 経営・企画:ビジネスの方針や価値を設定し、効果的な戦略を立てるスキル
- 人事・バックオフィス:人のこと、人とのこと。良好なチーム運営と、人材サポートの方法
- お金・財務会計:お金のこと。会計スキル、資金管理やキャッシュフローの運営、財務計画の立て方
- デジタル・AI:最新のデジタル技術やAIを活用した業務効率化の方法
- 営業・販売:効果的なマーケティング戦略や広報活動、顧客関係の構築
- スキルアップ(技術力向上): 既存技術を磨きつつ、新しいスキルを習得し、自己成長を促す方法
これら6つのカテゴリーを、それぞれのテーマで個別に学ぶのではなく、小規模企業が直面する特定のフェーズに合わせて、ストーリー形式で学べます。
起業時から成長段階、さらには事業の成熟期に至るまで、必要な知識とスキルを効率よく段階的に習得できるよう、カリキュラムが構成されています。
このプロセスを通じて、受講者は自身の成長を実感しながら、まるでスモールビジネスという冒険をしているかのようにレベルアップできます。
ストーリー形式で学べるってどういうこと?
起業時のことから始まり、実は大事な事業の終わりのことまでを、時間軸で学べるのが特徴だね
受講者は、この「小規模経営学」の講義を通じて、小規模企業の持続可能な成長を支える理論と実践的なスキルを習得することが期待されます。
そして、小規模企業診断士の資格を取得し、これらのスキルを活用することで、小規模企業にとって信頼されるパートナーとして活躍できるようになります。
最終的には、地域社会や経済に貢献できる、良質なスモビジパーソンとなることが、この講義の目指すゴールです。
4. 普通の経営学とは、なにが、どう違うの?
小規模経営学3つの大きな特徴
- 対象者は従業員20人以下の小規模企業
- 最も重要視するのは、個性と自由
- 少ないリソースを最大限活用
一般の経営学は、ビジネスの基本原則を学び、組織運営の効率化や利益最大化を目指す学問です。
ただし、その多くは大企業や中小企業を対象としており、複数の階層や多くのリソースを前提とした理論が中心です。
一方、小規模経営学は、中小企業庁が定義する「小規模企業者」を対象にし、限られたリソースと少人数で最大限の成果を引き出す方法に焦点を当てた学問です。
小規模経営学が重視するのは、「個人の価値観」と「自由度」です。
これは、経営者自身の個性や独自性を生かしながら、安定した事業運営を実現するという、スモールビジネスのメリットを得ることを目的にしているからです。
スモールビジネスがもたらしてくれるもの
- 安定した収益構造
- 自分らしい働き方
- プライベートの充実
- 独自性と自由度
- 対人関係のストレス解放
小規模経営学では、個性と安定の共存を目指し、各経営者が自らの強みを最大限に発揮できる経営スタイルを確立することが重要です。この違いを理解することで、個々の特性に応じた最適な経営戦略を立てることが可能になります。
一般的な経営学は、組織的な複雑性や多くのリソースを前提にし、大規模な計画や戦略を導入する傾向があります。
普通の経営学では通用しないってことなの?
小規模企業向けに、カスタマイズすることが必要なんだ
一方、小規模経営学では、少人数での運営を前提にし、柔軟で効率的な戦略を構築します。
これにより、経営者一人ひとりが持つスキルやリソースを最大限に活かし、持続可能な事業運営を目指すことができます。
5. こうして生まれた小規模経営学!
「実は違うよ!資本主義と商業主義」
私たちは日々の生活の中で「資本主義」を直接感じる機会は少なく、実際に感じているのは「商業主義」の影響です。
本来の資本主義は、個人がその才能や裁量を活かして自由に経済活動を行えるシステムであり、個人の自由や人間関係、資産といった要素を「人的資本」「関係資本」「経済資本」としてバランスよく重視します。
国家や組織に依存することなく、個人の能力と判断によって自由な経済活動を認めるシステムです。
一方、商業主義は利益追求に重きを置き、営利至上主義に傾きがちです。短期的な利益や表面的な成果が優先されることが多いです。
現代社会では、多くの人々がこの商業主義の影響下で生活しており、私たちが普段感じる経済的プレッシャーの多くはこの商業主義からきています。
この違いに気づき、「なぜ資本主義が私たちの日常に溶け込んでいないのか」という疑問が、小規模経営学を生み出すきっかけとなりました。
資本主義と商業主義って違うのね
そうなんだ。資本主義は営利第一の考え方ではないんだね
「個性と安定の共存、そして自由な学問」
小規模経営学は、個人の価値観と自由度を軸に構築された学問です。
個人の多様な価値観を尊重し、収益性を確保しつつも、事業運営において個性と安定を共存させることが重要視されています。
つまり、小規模経営学は、単なる利益追求に留まらず、個人の自由と幸福を重視する学問です。この学問は、創造性を発揮しながら、自分らしいペースで事業を進め、長期的な安定と満足感を得ることが可能です。
個人の特性や価値観を尊重しつつ、現実的な収益性も忘れずに追求します。バランスが重要!という考え方です。
お金がたくさんあっても、孤独であれば幸せではないように。
個性と安定の共存を目指し、バランスの良い豊かな人生を歩んでいくための学問です。
確かにバランスって大事だわ!
バランスが取れるよう、スキルも統合的に学ぶのが重要なんだ
さらに、小規模経営学は、経営者が自己の能力を最大限に発揮し、社会に貢献するための具体的な道筋を提供します。
これにより、個人の成長と社会の発展が相互に作用し、持続可能な経営を実現します。例えば、持続可能な地域ビジネスや、地元資源を活用したユニークな取り組みがその一例です。
このように、個性と安定を共存させ、個人と社会の双方にとって価値ある成果を生み出すことを目指して、小規模経営学は誕生しました。
6.「一億総スモールビジネス」へ
近年、日本社会では年金制度や老後の生活資金に関する不安が増大しています。
特に「老後2,000万円問題」が提起されてから、多くの人々が将来の資金不足に備えるため、新たな収入源や投資を模索するようになりました。
このような状況下で、副業を認める企業や個人投資家の増加といった、新しい働き方とライフスタイルが広がっています。
やっぱり将来って不安なのよね
将来への不安を無くすためには、自助努力が必要だね
これらの動きは、従来の終身雇用や企業依存の働き方から、多様な収入源を持つ「個人の自立」を目指す方向にシフトしていることを示しています。
特に大企業で働く人々の中には、対人関係のストレスや業務量の多さに疲弊し、仕事中心の生活からプライベート重視のライフスタイルへの転換を望む人が増えています。
働き方改革やリモートワークの普及により、「働き方の自由度」が増し、個々人が自分の価値観に基づいたキャリアを追求できる環境が整いつつあります。
こうした社会の変化を背景に、スモールビジネスが注目される理由は、自分のペースで仕事ができること、そして自由度が高いことにあります。
スモールビジネスは、大規模なリソースを必要とせず、個人のアイデアやスキルを活かしてスタートできる点が魅力です。
副業から始めて、徐々にスケールを拡大し、自身のライフスタイルや価値観に合ったビジネスを展開できるため、安定した収入を得ながら、自らの幸福を追求することが可能です。
「一億総スモールビジネス」というビジョンは、こうした社会の変化を背景に、多くの人々が自分自身の手でビジネスをつくり上げることで、個人の自立と社会全体の経済的安定を目指すものです。
多様な働き方や価値観が尊重される時代において、スモールビジネスは、日本社会における新しい「当たり前」として位置づけられる可能性を秘めています。
年金問題や雇用の不安定さが増す中で、スモールビジネスが新しいセーフティーネットとなり、自分らしく働きながら経済的な安心を得る手段として、多くの人に選ばれる時代が到来しています。
7. このパートのまとめと、次のステップ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この「はじめに」のパート、『小さな事業を大きな主役へ』では、スモビジ大学が目指すこと、小規模企業が直面する現実、そしてこれから学んでいく小規模経営学の基本的な考え方について説明しました。
この段階で、小規模経営の意義や、それが現代社会においてどれほど重要であるかを理解していただけたのではないでしょうか。
次のステップとして、まずはこのテキストの全体像と効果的な活用方法を知っていただくことが重要です。
次のパート、「スモビジ大学【テキスト】の使い方」では、スモビジ大学のカリキュラムがどのように構成されており、どの順序で進めていくとより効果的かをガイドします。
目的に応じた学びのアプローチを取ることで、あなたのビジネスに最適な知識やスキルを効率よく習得できるようにサポートします。
テキストの使い方があるのは、助かるわ
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このテキストは単なる知識の習得にとどまらず、実際のビジネスにどう活かせるかを常に意識しながら進めていきます。
次に読む「スモビジ大学【テキスト】の使い方」は、その全体の流れと、効果的に学びを深めるための具体的なアドバイスをお伝えするパートです。
さあ、次のページに進んで、スモールビジネスという冒険を本格的に始めましょう!
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