ここも重要💡スモビジの基本②【資質と資格】編!
もくじ
ようこそ、スモビジ大学へ!こんにちは、皆さん!学長の寺本 智(てらもと さとし)です。
このパートでは、スモビジの基本②【資質と資格】についてお伝えします。
なんだか難しく聞こえるかも知れませんが、そんなことは全然ありません!わかりやすくお伝えします。
前回のテキスト記事「ここが重要💡スモビジの基本①【原則と定義】編!」も非常に大切なパートですので、まだ読みでだい方は、ぜひ以下のリンクからご覧ください。
スモールビジネスと小規模経営学にとって、どういった能力が必要なのか?それではどうぞ、お読みください!
1. 増加する起業家!と、その背景
今日本では、かつてないほどの起業ムーブメントが起こっているのを知っていますか?
これまでになかった新しいビジネスアイデアを武器にして、市場に参入しているやスタートアップ企業が次々と誕生しています。
日本政策金融公庫のデータによると、ここ数年で起業数は着実に増加しており、全国各地で起業家支援プログラムやインキュベーションセンターが活発に展開されています。
2023年の「新設法人」調査によれば、日本全国で新設された企業は15万2860社で、前年比で約7.9%増加しています。これは過去最多の数値であり、新たに市場へ参入する企業が増えていることを示しています。
また、起業者の平均年齢は48.4歳と高齢化の傾向も見られます。若年層や女性だけでなく、現役を引退したシニア層も起業に挑戦しています。
日本では、起業って増えてるのね?
そうなんだよね!若者を中心に、シニアの方もね
起業する人が増えている背景とは?
起業する人が増加している背景としては、政府や地方自治体も積極的に起業家支援に取り組んでおり、創業支援補助金や各種セミナー、ネットワーキングイベントなど、多岐にわたるサポートが提供されていることが上げられます。
このような取り組みが功を奏し、多くの若い世代が起業に挑戦し、ビジネスの世界に飛び込んでいます。
公的サポートも増えてるってこと?
そう!公的支援があると安心だからね
2. 一方で赤字経営の企業も多数あり!
しかし、起業の成功には多くの課題が伴います。
国税庁が2023年に公表した「国税庁統計法人税表」によると、2021年度の普通法人(287万3,908社)の赤字法人率は65.3%で、何と6割以上にも上ります。
いかに経営が困難かを示しているデータです。起業家がビジネスを持続的に成長させるためには、単なるアイデアだけでなく、経営の専門的な知識とスキルが不可欠というわけです。
6割以上も赤字なんて、知らなかったわ!
経営の難しさを物語ってるね
では、なぜこうした課題が生じるのでしょうか?その理由を一緒に見ていきましょう。
3. 経営に必要なのは、マルチな知識と経験
起業家が増える一方で、その人たちをサポートする経営の専門家が不足している現状があるからです。
多くの起業家がビジネスの立ち上げ段階で熱意とアイデアを持って挑戦していますが、実際にビジネスを持続させ、成長させるためには専門的な経営の知識と経験が不可欠です。
特に財務管理や資金繰り、マーケティング戦略、人材育成など、複雑な経営課題に対処し、克服しなければなりません。
フリーランサーも含めると、全国に約350万者以上の中小企業が存在します。それにも関わらず、中小企業診断士は全国で約3万人。税理士は8万人、社会保険労務士は約4.5万人です。
この三士で約15万人超ですが、企業数に対して専門家の数は4.5%ほどに留まっています。しかもキャリアップのために資格取得をされている方もいるので、全員が中小企業の支援に日々従事されているわけではありません。
経営の専門家ってこんなに少ないの?
それだけ難しい分野ってことなんだ
そういった士業をはじめとした専門家に、企業が依頼している場合でも、統合的スキルが必要な経営戦略の分野では、不十分で解決に至らないケースもあります。
また、政府や地方自治体が提供する起業支援プログラムやインキュベーションセンターなどの好影響はありますが、支援の質と量はまだまだ十分ではありません。
4. 求められる6つのスキル
では、こういった経営の分野で求められるスキルとは、いったいどのようなものなのでしょうか?
経営はあらゆる場面に対応し、困難を克服しなければなりません。スモールビジネスの分野では特に、一人びとりの担う役割が多く、多様なスキルが求められます。
そういった「良質なスモビジパーソン」に求めれる、具体的スキルは以下のとおりです。
スモビジパーソンに必要な6つのスキル
- 経営企画の能力:ビジョンに沿って、ビジネスの方向性を見極め、効果的な戦略を練るスキル。未来を見据えた持続可能な計画が、ビジネスの成功と成長を導きます。そのためには、課題を発見する能力など、鍛え抜かれた思考力が求められます。
- 人材育成能力:効率的なチーム運営と人材サポートの方法を知ること。人を動かす力が、組織全体の成長を促進します。良心に基づいた自身の人間性も必要不可欠です。
- 財務会計能力:資金管理やキャッシュフローの運営、財務計画を立てる能力。お金の流れを読み解く力が、安定した経営の礎となります。特に正確な資金繰りを予測できる力が必要です。
- デジタル技術の活用:最新のデジタル技術やAIを駆使して業務を効率化する能力。リソースの少ないスモビジでは必須の能力。デジタルの力で、未来を切り拓くスキルが求められます。
- マーケティングスキル:効果的なマーケティング戦略を営業や広報活動に変換し、顧客関係を構築する能力。顧客の心を掴む力が、ビジネスの成長を支えます。
- 自己成長力:常に新しいスキルを習得し、自身を成長させる意欲と能力。同時に既存技術を磨き続ける能力。自己を最新再生できる力が、新たな可能性を開拓します。
この6つのスキルは非常に重要です。現代経営では、どれも欠かせない要素であり、スモールビジネスや小規模経営では、この6つの分野を統合的に知っておくことが不可欠です。
スモビジ大学で学ぶ「小規模経営学」では、以上のような必須知識とスキルを養うため、カリキュラムを6つのカテゴリーに分類しています。
確かにひとり経営者は、全部自分でやることもあるものね
一人ひとりの担う役割が多い小規模経営では、広く知っておくのは大切なんだ
5. スモールビジネスで成功する10の適性
スモールビジネスの分野においては、この求められるスキルを効果的に習得することが必要です。
そのためには、学びに対する姿勢や考え方の基礎も必要になります。ここでは、スモールビジネスで成功する10の適性をお伝えします。
事業の成功のためだけではなく、小規模企業を具体的な施策を持ってサポートする際に、必須の能力とも言えます。
必要な10の適性
- 柔軟性と適応力:環境の変化に迅速に対応し、予期せぬ事態にも柔軟に対処すること。変化を恐れず常に前進する姿勢が重要です。他者の意見を素直に聴き、吸収できる力も必要になります。
- 創造性と発想力:新しいアイデアや解決策を見つけ、革新を起こす能力。現状に満足せず、常に改善を追求する精神が求められます。
- 自律性と自己管理能力:自分自身を律し、独立して業務を遂行する能力。自己管理がしっかりしていることで、自立した経営が可能となります。
- コミュニケーション能力:効果的に情報を伝え、協力関係を築く能力。人との繋がりを大切にし、共に成長していく力が必要です。
- 客観性と分析力:事実を受け止め、物事を冷静に分析し、客観的に判断する力。データや数値に基づいた意思決定ができることが重要です。
- 持続可能な努力:長期的な視野で努力を続ける力。一時的な成果に満足せず、継続的に成長し続けることが求められます。効果的で継続的な努力を可能にする設定が重要です。
- 倫理観と誠実さ:高い道徳観を持ち、公正に行動すること。信頼される経営者としての誠実な行動がビジネスの信頼を築きます。
- 思いやりと感謝の精神:他者の価値観を尊重し、敬意を払えるようになること。そうでなければ、個性と安定が共存した、自由な経営に辿り着くことはできません。
- 健康を意識する:心身の健康を維持すること。健全な身体と心があってこそ、持続的なビジネス運営が可能になります。
- 情熱:自身の事業、コンテンツやサービスといった、スモビジに対する強い情熱と信念。情熱がなければ困難を乗り越える力が湧いてきません。
以上の10の適性は、すべて大切です。ただ具体的なスキルというよりも、心構えでもあるので、日々意識をするだけで身につきます。
小規模経営学では、これらのスキルと特質を持つ人材を育成するために、包括的な教育プログラムを提供します。
スモビジの発展を支える有能な人材が育つことで、持続可能な経営を実現し、地域社会に貢献することができます。
こういった適性も意識することが重要なのね
考え方や取り組む姿勢の基礎がないと、せっかくのスキルを活かせないからね
6. 必要不可欠!小規模企業を助ける経営サポーター
前述したとおり、現実では経営の専門家が不足しています。
特に小規模経営の分野では、より経営の専門家が不足しているため、起業家が直面する課題に適切に対応できないケースが多く見られます。
以下の記事も併せてお読みください。「ここがダメだよ!小規模支援」
現代のビジネス環境において、小規模企業は経済の重要な柱となっています。
日本では、全企業の99.7%が中小企業であり、その中でも特に80%以上を占める小規模企業が地域経済の活性化に大きく寄与しています。
しかし、これらの企業が持続的な成長を遂げるためには、経営の専門家の支援が不可欠です
このような背景から、スモビジ大学は、小規模経営の専門家を育成し、起業家が直面する課題に対応できる支援体制を整えることを目指しています。
「小規模企業診断士」としての資格を取得することで、スモールビジネスを支援するプロフェッショナルとして活躍する道が開かれます。
これにより、地域経済の活性化や持続可能な成長に寄与することができます。
小規模企業の経営サポーターが人手不足ってこと?
そうなんだ。小規模企業の数に比べて、全然足りてないんだよ
7. このパートのまとめと、次のステップ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
このパートでは、小規模経営学における、「スモビジの基本②【資質と資格】編!」をお伝えしました。
スモビジ大学が目指しているスモールビジネスの発展が、いかに重要か?をご理解いただけたのではないでしょうか。
起業する人がどんどん増えている一方で、経営困難な企業も多数あり、起業家たちを支援する経営のプロフェッショナルが不足している現状があります。
このギャップは、特に小規模企業に影響しており、持続的な成長と地域経済の発展を遂げるための大きな障壁となっています。
経営にはマルチな知識と経験が求められ、ビジネスアイデアや熱意だけでは経営は悪化してしまいます。そうならないよう適切なアドバイスができる専門家やサポーターの育成が重要になってきます。
スモールビジネスの成功は、単にその企業の利益に留まらず、地域社会全体にポジティブな影響を与えます。
地域に密着したビジネスは、大企業にはない柔軟性や迅速な対応が可能であり、住民の満足度を高める役割を果たします。
スモビジ大学では、この小規模経営の分野を活性化できる、強い経営者や小規模企業診断士の育成を、行っていきます。
スモビジの基本を解説しましたので、いよいよ開校します!
さあ、共に!学びを深め、成功への道を歩んでいきましょう。お楽しみに!
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